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10号目刊行!栗原はるみよりメッセージ

大好きな料理が一生の仕事になりました

 

人生とは、不思議なものです。40年以上前、私はごくふつうの専業主婦でした。専門の学校に通ったことも、誰かに師事したこともない。そんな何の経歴ももたない私の料理がたくさんの人々に受け入れられたのは、時代にも恵まれたおかげかな、と思います。家族の応援とまわりの助けがあって、料理家としてたくさんの仕事をすることができました。なぜここまで走ってこられたのか、今でも情熱を傾けられるのか考えてみると、やっぱり「料理が大好きだから」、これに尽きます。
料理は、すごい。どんなに疲れているときでも、キッチンに立つと気持ちが前向きになります。同じ野菜でも、切り方ひとつでまったく別の料理ができ上がります。食材の組み合わせと、味の足し算、引き算。いくらやっても飽きません。
私はシェフではないので、実際に料理を振るまうことはできません。レシピでしかその味を伝えることができない。だからこそ、分量の数字にはとことんこだわって、今も毎日試作と練習を重ねています。大好きな料理に取り組み、一生の仕事にできて、とても幸せです。私の料理を作ってくださる皆さんに、心から感謝しています。いつも、本当にありがとう。