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9号目刊行!栗原はるみよりメッセージ

 私を支えてくれる"もう一人の自分"の存在

 

早いもので、また新しい年を迎える季節になりました。おかげさまで私は元気で、相変わらず忙しくしています。今年は夏の終わりに少し腰をひねってしまい、痛みが長引いて皆さんに心配をおかけしましたが、「痛みはもう忘れてしまおう」と決めたら、いつのまにかなくなっていました。嫌なことはやっぱり忘れた方がいいのです。いつまでもマイナスに考えていても仕方がない。自分を否定して大事な時間を無駄にするのは、とても残念です。
人生を楽しくするには、運まかせではなく自分の努力も必要。人との接し方や物事の見方をちょっと変えてみる。「人と自分とははじめから違うもの」だと理解していれば、異なる意見も参考になるし素直に受け入れることができます。また、何か悩みや不安があったとしても、少し引いて自分を見るだけの勇気と冷静さがあれば、とらわれすぎず前向きになれると思います。
ずいぶん前から、私の中には自分自身を引いて見ている“もう一人の自分”の存在があります。もともと涙もろくて、今でも悲しい気持ちになることはときどきありますが、この“もう一人の自分”が「ちゃんと生きよう」と、支えてくれているようです。
毎日を淡々とすごすのではなくて、一瞬一瞬を大切に。その日の終わりに、「今日も一日、楽しかった!」と言ってみてほしい。明日も必ず、いい日になります。