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定番フライパンチャーシュー

 

厚めに切ったり刻んだり、いろいろ使える
このフライパンチャーシューは、私にとってとても思い入れのある一品です。東日本大震災があったとき、被災者の皆さんがフライパン一つで料理が作れたらという思いから、考えついたメニューでした。チャーシューなら、厚めに切ればメインの肉料理として食べられますし、刻んでチャーハンやサラダに入れたり、薄く切ってラーメンに添えたりと、いろいろ活用してもらえるのではないかと思ったのです。調理法はフライパンで焼くだけ、と簡単なのですが、調味料に紹興酒や八角、シナモンスティックなどを加えて、本格的な味がするレシピにしました。
上手に仕上げるには、フッ素樹脂加工の深型で小さめのフライパンを使うこともポイントです。肉が焦げつきにくく、また深さがあることで少ない調味料でも肉に行きわたり、味がからみやすくなるからです。適した調理道具を選ぶことで、料理の仕上がりにも差がつくので、ぜひ参考にしてみてください。

 

●材料
豚肩ロース肉(かたまり)…300g

塩…小さじ½

にんにく・しょうが…各1片

サラダ油…少々

A しょうゆ・砂糖…各大さじ1

 オイスターソース…大さじ½

 紹興酒…小さじ1

八角…½個

シナモンスティック…½本

練りがらし…適宜 

●作り方  
1 豚肉は冷蔵庫から早めに出し、塩を全体にもみ込んで10分おく。出てきた水けをよくふく。

2 Aを混ぜ、八角とシナモンスティックを加える。

3 にんにくとしょうがは皮を除いて叩きつぶす。

4 深型の小さなフライパンにサラダ油を熱し、にんにく、しょうがと豚肉を入れる。中火で約5分、肉全面に焼き色がついたら弱火にしてふたをし、8~10分焼く。途中2~3回、肉の面を返しながら焼き、八分通り火を通す。

 

5 豚肉、にんにくとしょうがを取り出してキッチンペーパーでフライパンの脂をふき、2のたれを入れて火にかける。煮立ったら豚肉を戻し入れてときどき返しながら3~5分、全体にたれをかけながら煮て、火を止める。

 

6 粗熱が取れたら食べやすく切って器に盛り、たれをかけ、好みで練りがらしを添える。