わたしの白。vol.3
2022/03/04衣・食・住を私らしく、気持ちよく。
日々の暮らしに寄りそってくれる白いものたち。
写真=伊藤徹也 取材・文=仁田恭介
気持ちがキリッとする上品なシャツ

クラシックなデザインにモダンな遊び心を
つい先日、シャツを整理していたら9割ぐらいが白で、自分でも驚きました。料理をしている時はだいたいTシャツとエプロンなので、シャツを着るのは、出かける時や友達に会う時ですね。ちょっと気分転換もしたいので、気持ちがキリッとする素材が好き。ベーシックなシャツブラウスは少し首まわりが物足りないので、クラシックな中に遊び心やニュアンスのあるデザインが好みです。
お気に入りの一着を選ぶとしたらこのブロードシャツ。細番手のコットンで、肌触りがつるりと滑らか。繊細な光沢感があって、袖を通した瞬間に気分がよくなります。そして特に気に入っているのが、襟元についた共布の細長いボウタイです。本来はリボン結びをするものですが、かわいい印象になってしまうのであえてシックに縦に巻いて、ストンと落としています。
馴染みのレストランに行くなら、いつものブルージーンズを合わせて。シンプルなコーディネートで、私らしく着こなしたいです。
理想の真っ白、上質なタオルケット

ついに出会った理想の真っ白
昨年の夏まで白のタオルケットをずっと探していたんです。白といっても、単なる白ではありません。〝真っっっ白〟です。でも、いつもアンテナを張り巡らせていてもなかなか見つからなくて。生成やアイボリーはあるのですが、本当に売ってないんですよね……。
いくら調べても出合わず諦めようと思っていたんですが、『haru_mi』の100号記念のお祝いにと昨年、スタッフのみんなが贈ってくれたのがフィルユージーヌという今治タオルのブランドのタオルケット。これぞ!というぐらい、思い描いていた理想の白。柄がなく、無駄なデザインも一切なし。白さと素材の上質さだけで勝負している潔さが好きです。
超甘撚りなので空気をたっぷり含んだようにふっくらしていてボリュームも満点。長さ190cmというサイズ感もすごくいいですし、何より陰ながら探してくれていたスタッフの気持ちがうれしくて、今年の夏、これを掛けて寝るのが今から楽しみです。