キッチンノート わたしの好きなおみそ汁の具
2022/06/29食卓に欠かせない大切な味
写真=竹内章雄 文=内田いつ子
私はおみそ汁が大好きで、毎日の食卓には欠かせません。ここで紹介している5つは、 私が母から受け継いだものや、家族みんなが好きな味、自分の好きな具を入れたものなど、普段からよく作るみそ汁ばかりです。 使うおみそは、塩分を控えて手作りしたものが基本ですが、ときには市販のおみそとミックスしたりして、味の変化を楽しんでいます。だし汁も昆布と削り節の他に、いりこ、厚削り節などを使ったり、ひとりのときは手軽なパックのだしを利用することもあります。
1練りごまと豆腐
これは母から受け継いだ味。手間はかかりますが、炒りごまをねっとりするまですり鉢ですります。みそを溶いた汁をすり鉢に少量入 れて混ぜてから鍋に加えると、すり鉢についたごまもきれいに取れます。
豆腐のごまみそ汁
●材料(4人分)絹ごし豆腐...1丁、だし汁...カップ4、みそ...大さじ4、 白炒りごま...100g(または白練りごま大さじ4〜5)
●作り方
1 ごまはフライパンなどで炒り、すり鉢でなめらかになるまでする。2 鍋にだし汁を入れて温め、みそを溶く。
3 1 に 2 を少量加えて溶きのばし、2 の鍋に加える。
4 水けをきった豆腐を手でくずしながら加え、温める。
2 のり
のりも大好きな食材なので、岩のりやあおさのおみそ汁もよく作ります。乾物だから保存がきくし、具材が何もないときにも便利です。 温かいおみそ汁に入れると、ふわっと香りが立って、それだけで幸せな気持ちになれます。
3 大根と卵
母が作ってくれた一番思い出のあるおみそ汁が、大根をごく細いせん切りにしたものです。 卵を落とし入れるのも母のこだわり。汁の中に卵を割り入れたら、白身がかたまってくるまで触らずに待つと、上手にできます。
大根は細いせん切りにして、 だし汁に入れて食感が残る程度に煮る。みそを溶き、煮立ったらいったん火を止めて卵を割り入れ、白くなり始めてから再び火にかけると、白身がちらず半熟に。
4 油揚げとほうれん草
これは“油揚げを食べるため”のおみそ汁です。油揚げを大きめに切ると、汁をたっぷり吸ってくれるのでおいしくなります。私が大好きなほうれん草は生のまま最後に加え、すぐに火を止めて色と食感を残します。
大きめに切った油揚げは食べごたえがあり、口に入れたときに、中までしみたおつゆがジュワッと出てきます。ほうれん草は食べやすく切って、生のまま最後に加えてください。
5 あさりとわかめ
わかめなどの海藻類は、いつも積極的に摂るようにしています。食べごたえを味わえるように、なるべくかためのわかめを選びます。うまみが多いあさりもたっぷり入れると、いいだしが出るし、具としてもおいしいです。