冬に着たい服。
2023/02/15冬に着たい服
木枯らしに冬の訪れを感じたら、クローゼットを開いて衣替え。
「今年はなにを着ようかな」。そう考えると、心が弾みます。
写真=須藤敬一 文=仁田恭介
No1 モヘアのセーター
やわらかく体を包んでくれるセー ターが大好き。寒がりな私は、冷たい風が吹く季節が苦手ですが、 お気に入りのセーターが着られると思うと、楽しみでもあります。 このプラダのモヘアセーターは3年前に見つけたもの。毛がくるっ とカールしているのでふっくら、 短めの袖と着丈のバランスも私にちょうどいい。黒のような紺のようなこげ茶のような、深い独特な色も気に入っています。
コーデュロイパンツはトゥルーレリジョンのもの。きれいな緑色に惹かれて購入しました。以前、日本の家庭料理を大学で教えるために年2回ほど行っていた、ハワイで見つけたものです。
取材の旅でパリを訪れたときに立ち寄った、サン・ジェルマン・デ・プレにあるボンポワン。季節の変わり目にはホームページをチェックして、今年もニットを5着買いました。子ども服のブランドなので、孫へのプレゼント? と思われるかもしれませんが自分用で、サイズ 14 が私の体型にぴったり。肩幅も短めの着丈も首の詰まり具合も、 何もかもがちょうどいいんです。大人の服にはない遊び心があるデザインも好きです。
グレーのニットとネイビーのカーディガン はエルボーパッチがかわいいです。ピンクのニットはアルパカとウールが混紡されていて、やわらかい肌触りが気に入っています。
No3 小さく畳めるダウンコートデザインの主張が控えめでシンプル。ダウンコートなのに、シルエットもほっそりしていてすっきり。 光沢も落ち着いていて、私にとって理想の一着! ですが、それ以上に惹かれたのが、小さく畳めるということ。くるくるっとまとめると、びっくりするぐらいコンパクトになるんです。キャリーバッグに入れても場所を取らないですし、肌寒い季節に旅をするときは必ず持っていきます。
モンクレールが軽さをとことんまで追求し た「ドゥドゥーン・デア」というシリーズのもの。暖かいのはもちろん、ボリュームのある見た目に反してとにかく軽いんです。
No4つい買ってしまうニットの帽子
ニットキャップが好きです。自分でも理由がわからないのですが、 ついつい買ってしまいます。目を引くのは決まってシンプルな無地やボーダーで、似たようなものがクローゼットに山のように。とはいえ、かぶると髪がぺたっとして しまうので、出番は寒い日に外に出かけるときくらいでしょうか。カジュアルな服装のときの、ちょっとしたアクセントとして楽しんでいます。
スーツって、自分の体型に合ったものをビシッと着たいんです。セオリーリュクスは、 00から12まで8サイズも展開があって、身長が低いのに肩幅が広めの私には00がぴったり。シュッとした細身のシルエットもシックですよね。色はもちろんネイビー。黒に限りなく近い色みが好きです。インナーは白い シャツが定番。足元にスニーカーを合わせてカジュアルに着ています。
寒がりなので、ストールは季節を問わず、必ずバッグに入れています。夏はエアコンがきいたタクシーの車内やレストランで、肩にかけたり膝にかけたり。冬は2枚重ねにすることもあります。ジルサンダーのこげ茶のストールは玲児さんが愛用していたもの。アクアスキュータムは父にプレゼントして、大事に使ってくれていたもの。ふたりのことを忘れないよう、小さな椅子にいつもかけています。
ニットキャップが好きです。自分でも理由がわからないのですが、 ついつい買ってしまいます。目を引くのは決まってシンプルな無地やボーダーで、似たようなものがクローゼットに山のように。とはいえ、かぶると髪がぺたっとして しまうので、出番は寒い日に外に出かけるときくらいでしょうか。カジュアルな服装のときの、ちょっとしたアクセントとして楽しんでいます。
ボーダーの2つは私がデザインしたもの。 濃いブルーは、神戸を拠点にするマチュアーハ、リボン付きは、イギリスのバーンス トック・スピアーズのものです。
No5 ひと目惚れしたニットシャツ
買い物をしているときに、パッと目に飛び込んできて即決。まさにひと目惚れだったのがこのサカイのニットシャツです。グレーのケーブルニットと、パリッとした白のシャツは、どちらも昔から私の定番。その2つを前後で切り替えて一着にしていて、着てみると裾や袖がふわっとふくらんで広がるシルエットがかわいいんです。いつものブルージーンズと白のスニーカーに合わせて着たい服です。
買い物をしているときに、パッと目に飛び込んできて即決。まさにひと目惚れだったのがこのサカイのニットシャツです。グレーのケーブルニットと、パリッとした白のシャツは、どちらも昔から私の定番。その2つを前後で切り替えて一着にしていて、着てみると裾や袖がふわっとふくらんで広がるシルエットがかわいいんです。いつものブルージーンズと白のスニーカーに合わせて着たい服です。
クラシックなアイテムの組み合わせなのに新鮮な印象。動くたびに生まれるニュアンスがお気に入りです。自転車 ¥86900 (トーキョーバイク ☎050-1751-2161)
No6 ぴったりサイズのスーツスーツって、自分の体型に合ったものをビシッと着たいんです。セオリーリュクスは、 00から12まで8サイズも展開があって、身長が低いのに肩幅が広めの私には00がぴったり。シュッとした細身のシルエットもシックですよね。色はもちろんネイビー。黒に限りなく近い色みが好きです。インナーは白い シャツが定番。足元にスニーカーを合わせてカジュアルに着ています。
肩幅、ウエスト、着丈、すべてのサイズ感が完璧で、羽織った瞬間にしっくりきます。いつまでもネイビーのスーツをちゃんと着こなせる人でいたいです。
No7 大判のストール寒がりなので、ストールは季節を問わず、必ずバッグに入れています。夏はエアコンがきいたタクシーの車内やレストランで、肩にかけたり膝にかけたり。冬は2枚重ねにすることもあります。ジルサンダーのこげ茶のストールは玲児さんが愛用していたもの。アクアスキュータムは父にプレゼントして、大事に使ってくれていたもの。ふたりのことを忘れないよう、小さな椅子にいつもかけています。
ファリエロ・サルティのストール(写真右) は、友達からのプレゼント。カシミアを混紡していてふっくらふわふわ。濃いグレーの色合いもシックで好きです。
No8 革のスニーカー
黒と白の間でさりげなく主張する茶色のラインに惹かれたトッズのスニーカ ー。この色のバランス、すごくモダンですよね。あと、ソールに厚みがあっ て、小柄な私にはバランスがいいんです。どっしりとした重厚感があります が、それほど重さはなく、クッション性があってレザーもしなやかなので、はき心地はとてもいいです。スニーカーはスポーティすぎず品がある、レザ ーのものが好きです。
黒と白の間でさりげなく主張する茶色のラインに惹かれたトッズのスニーカ ー。この色のバランス、すごくモダンですよね。あと、ソールに厚みがあっ て、小柄な私にはバランスがいいんです。どっしりとした重厚感があります が、それほど重さはなく、クッション性があってレザーもしなやかなので、はき心地はとてもいいです。スニーカーはスポーティすぎず品がある、レザ ーのものが好きです。
いつものジーンズやワンピースとも相性がいいトッズ。この日は、セリーヌのストライプパンツに合わせました。細すぎず、ほどよくゆったりしたシルエットが気に入っています。
No9 ニットの手袋
真ん中にある、シンプルなボーダーの手袋は、私がデザインしたオリジナルです。右の指なしタイプは、誕生日に手編みが得意な友達からいただいたもの。白に映える青の色みがきれいですよね。着けているだけで気持ちが上がります。 甲がふわふわしたミトンタイプは、ベビーアルパカとウールの混紡素材で、本当に暖かいです。寒い日は甲のふわふわを手の平側にして、首元を暖めています。
真ん中にある、シンプルなボーダーの手袋は、私がデザインしたオリジナルです。右の指なしタイプは、誕生日に手編みが得意な友達からいただいたもの。白に映える青の色みがきれいですよね。着けているだけで気持ちが上がります。 甲がふわふわしたミトンタイプは、ベビーアルパカとウールの混紡素材で、本当に暖かいです。寒い日は甲のふわふわを手の平側にして、首元を暖めています。
手袋もたくさん持っているのですが、その中から、色みや柄、素材感など、特に気に入っているものを3つ選んでみました。
No10 シャネルのチェーンバッグ
春夏秋冬、いつだって私にはジーンズが欠かせません。ここ数年愛用しているのが、ラグ&ボーンのスキニーです。私の体型にぴったりで、すごく脚を長く、きれいに見せてくれるんです。特に気に入っているものには、目印として内側のタグ部分に赤い糸でステッチをして、何本もある中からすぐに見つけられるようにひと工夫。ベ ーシックなジーンズが似合う75歳でいたいといつも思っています。
春夏秋冬、いつだって私にはジーンズが欠かせません。ここ数年愛用しているのが、ラグ&ボーンのスキニーです。私の体型にぴったりで、すごく脚を長く、きれいに見せてくれるんです。特に気に入っているものには、目印として内側のタグ部分に赤い糸でステッチをして、何本もある中からすぐに見つけられるようにひと工夫。ベ ーシックなジーンズが似合う75歳でいたいといつも思っています。
チェーンを取り外してクラッチバッグにアレンジできるのも、使って楽しいポイントです。 *私物に関するブティックへの問い合わせはお控えください。
No11 この冬買ったジーンズ
ジーンズに無地のニット、足元は 白のスニーカーという、いつものカジュアルな服装の日に持ちたいのがこのシャネルのショルダーバッグです。とにかくシンプルで控えめ。チェーンもゴールドではなくシルバーで、フロントにロゴも なく、レザーの上質さが際立つデザインが気に入っています。キルティングはクラシックでかわいいですよね。ちょっとしたお出かけにもいいです。
ジーンズに無地のニット、足元は 白のスニーカーという、いつものカジュアルな服装の日に持ちたいのがこのシャネルのショルダーバッグです。とにかくシンプルで控えめ。チェーンもゴールドではなくシルバーで、フロントにロゴも なく、レザーの上質さが際立つデザインが気に入っています。キルティングはクラシックでかわいいですよね。ちょっとしたお出かけにもいいです。
この冬にはきたくて、最近買ったのがこちら、「ケイト ミッドライズ スキニー」。冬になると濃いインディゴをはきたくなります。
No12 リトルブラックドレス
以前は年に2回、雑誌の読者の方 をお招きするパーティがあって、 必ずワンピースを着ていました。ここ最近は着る機会が少なくなっていたのですが、やっぱり久しぶりに着てみると気分がいいですね。 このミュウミュウのドレスはあきすぎていない首まわりと丈感が好きです。私は身長が低いので、全身のバランスを考えると膝上ぐらいの丈がベスト。足元にはちょっと高めのヒールを合わせています。TPOに合わせた着こなしを楽しみたいです。
以前は年に2回、雑誌の読者の方 をお招きするパーティがあって、 必ずワンピースを着ていました。ここ最近は着る機会が少なくなっていたのですが、やっぱり久しぶりに着てみると気分がいいですね。 このミュウミュウのドレスはあきすぎていない首まわりと丈感が好きです。私は身長が低いので、全身のバランスを考えると膝上ぐらいの丈がベスト。足元にはちょっと高めのヒールを合わせています。TPOに合わせた着こなしを楽しみたいです。
前についているポケットもかわいいんです。 袖口が折り返されたダブルカフスになっていたり、細かい部分も気に入っています。
No13 一生もののムートンコート
今から20年以上も前のこと。出張先の広島でふらっとデパートへ入ったとき、マックスマーラで出合ったのがこのコート。当時リアルムートンに憧れていて、いつか絶対に欲しいと思っていたのですが、 いざ探すとなかなかなくて。こちらは身幅や着丈が理想どおり、「ようやく出合った!」という感動がありました。それから随分と長いつき合いですが、この先もずっと、一生着続けたいコートです。
今から20年以上も前のこと。出張先の広島でふらっとデパートへ入ったとき、マックスマーラで出合ったのがこのコート。当時リアルムートンに憧れていて、いつか絶対に欲しいと思っていたのですが、 いざ探すとなかなかなくて。こちらは身幅や着丈が理想どおり、「ようやく出合った!」という感動がありました。それから随分と長いつき合いですが、この先もずっと、一生着続けたいコートです。
シンプルなデザインのムートンコート。とても大事にしていて、いつまでも着られるように、こまめに手入れをしています。
No14 ナイロンのリュックサック
旅でも普段出かけるときでも、さっと背負えて、軽くて、気楽に使えるナイロンのリュックサックが好きです。いろいろなデザインがありますが、やっぱり手に取ってしまうのはベーシックなタイプ。カジュアルな服装に合うものがいいなと思って、愛用しているのがこの2つ。スタンダードサプライというブランドのものです。気取っていない、いい意味で普通のリュックサックって、なかなかないんですよね。
旅でも普段出かけるときでも、さっと背負えて、軽くて、気楽に使えるナイロンのリュックサックが好きです。いろいろなデザインがありますが、やっぱり手に取ってしまうのはベーシックなタイプ。カジュアルな服装に合うものがいいなと思って、愛用しているのがこの2つ。スタンダードサプライというブランドのものです。気取っていない、いい意味で普通のリュックサックって、なかなかないんですよね。
色は手持ちの服に合うネイビーとオリーブを。ネイビーのほうが容量たっぷり。オリ ーブにはボトルホルダーがついています。
No15 トラッドなローファー
ローファーが似合うって、ジーンズが似合う感覚と近い気がします。それぐらい私の中では基本中の基本。右のパラブーツは「オルセー」というモデル。 長くはけると聞いて買いました。最初は表面にワックスが浮いているんですが、徐々になじんで上品な光沢が出てきます。甲にタッセルがついている左はセリーヌのもの。ジーンズではなく、いつもワンピースやスカートに合わせています。
ローファーが似合うって、ジーンズが似合う感覚と近い気がします。それぐらい私の中では基本中の基本。右のパラブーツは「オルセー」というモデル。 長くはけると聞いて買いました。最初は表面にワックスが浮いているんですが、徐々になじんで上品な光沢が出てきます。甲にタッセルがついている左はセリーヌのもの。ジーンズではなく、いつもワンピースやスカートに合わせています。
一生ものといわれる「オルセー」は、買ってまだ間もないですが、手入れをしながら長く付き合っていきたい一足です。
私がデザインした大判のニットストールは3色展開。羽織るように使っています。75歳 という年齢にはとらわれずに、ファッションをもっともっと楽しみたいです。