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和食の調理器具

和食の調理器具

写真=山口 恵史 文=山野井 春絵

和食をていねいに作ろうと思ったら、どうしても持っておきたい調理道具があります。用途に合わせて作られた専用の道具は、やはり使い勝手がいいものですし、見た目の美しさに気分も上がります。どの道具も大切なのは、使ったあとのお手入れ。カビを防ぐためにきちんとふいて、しっかり乾かしてからしまいましょう。気持ちのいい切れ味を維持するため、包丁を研ぐ習慣も身につけて。面倒なこともだんだん楽しみに変わっていきます。

 

さらし

余分な水けをきるために、さらしは必需品。私はいつも反物になっているものを購入しています。好きなサイズに切っておいて、使い古したら、布巾や雑巾として再利用します。

親子鍋

 

 

この鍋がなくても親子丼は作れますが、持っていると「やるぞ」という気分になれる道具です。卵でとじて、ご飯の上にのせる瞬間が楽しみ。目の前で作れば、家族も喜ぶはず。

落としぶた

クッキングシートでも代用できますが、木製のものを持っておくと便利。ちょうどいい重さで食材をいためず、きれいに仕上げてくれます。小ぶりなサイズを選ぶといいでしょう。

スピナー

サラダだけでなく、和食でも野菜の水きりに欠かせないのがスピナー。私は完璧に水きりをしたいので、2回かけています。大きいと場所を取るので、小さめのサイズがおすすめ。

よく切れる包丁

素材の味と食感を引き出すためには、繊維をつぶさないようにすっと切ること。よく切れる包丁を選び、研ぎ石も用意しておきましょう。きちんと研げば包丁も長持ちします。

すり鉢・すりこ木

母が使っていたすり鉢も合わせて10個以上持っています。大きいものは器としても使えて便利です。小さいものはお浸しなど、ごまをちょっと使いたいときに。すりこ木は、手になじむ天然木が使いやすいです。

ごま炒り器

ごま好きなのと、見た目のかわいさに惹かれて、つい買い集めてしまったごま炒り器。気分に合わせて使い分けています。京都などの旅先で、道具を見つけるのも楽しみのひとつ。