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「寂しくても、楽しく。」ページをめくれば / 私のプレイリスト

ページをめくれば
第四回 京都で出合った本

写真=講談社写真部   文=山野井春絵

最近の私の気分にぴったり

 先日、京都ロケの合間に、「誠光社」という小さな本屋さんに立ち寄りました。棚にぎっしりと入っている本の中から、すぐに目に入ってきたのがこの3冊です。アメリカの詩人、メイ・サートンの日記は、今の私の年齢に近いこともあって、興味深く読みました。植物に愛情をかけている様子は、少し自分と重なるものがあります。
『ぼくの伯父さん』は、大好きな映画監督ジャック・タチの名作映画を小説にしたもの。わが家の玄関にも、映画のポスターが飾ってあります。韓国の料理家による『韓国 美・味 案内』は、美しい料理の数々と日常的な風景写真に惹かれて。そろそろ、外国へ旅に出たくなりました。

1『韓国 美・味 案内』崔智恩著 アノニマ・スタジオ ¥1980
2『ぼくの伯父さん』ジャン=クロード・カリエール著 アノニマ・スタジオ ¥1870
3『74歳の日記』メイ・サートン著 みすず書房 ¥3520

私のプレイリスト
第四回  1970年代

 

私が20代のはじめ、夫に出会った頃に聴いていた洋楽です。私の実家では日常的に音楽を聴くことがなかったので、夫とその仲間たちから教えてもらう音楽は、とにかく新鮮でした。下田にあった先輩の別荘には、大きなオーディオセットがありました。そこから素敵な洋楽が流れていて、見慣れない洋食を食べたり、ワインを飲んだり……。若い私にとってはすべてがカルチャーショックでした。あの頃は、楽しかった。ちょっぴり切ない気持ちもあったりして。聴くたびに、そんな思い出がよみがえってくるのです。

1 |  American Pie / Don McLean                            
2 |  Always On My Mind  / Elvis Presley                     
3 |  Killing Me Softly With His Song  / Roberta Flack     
4 |  Wonderful Tonight  / Eric Clapton         
5 |  What A Fool Believes   /  The Doobie Brothers                   
6 |  Have You Never Been Mellow   /  Olivia Newton-John