「寂しくても、楽しく。」人生を変えたレシピ
2022/10/05人生を変えたレシピ
第2回 揚げ鷄のねぎソース
写真=木寺紀雄 文=山野井春絵
私の代表作『ごちそうさまが、ききたくて。』。この本がなかったら、きっと私は今日のように料理家という仕事をしていることもなかったと思います。実はこのタイトル、はじめは反対されたのです。結果的に、たくさんの人に、長く愛してもらえるレシピ本になりましたが、私も出版する前は、この本がまさか自分の人生を変えるとは思いもしませんでした。
続編の『もう一度、ごちそ うさまがききたくて。』の中で 、「うちで人気のおかずトップテン」の1位に選んだのが、この揚げ鶏のねぎソース。夕ごはんを食べながら、家族会議をして順位を決めた日を懐かしく思い出します。 専業主婦だった頃から40年以上、数えきれないほど作ってきた料理ですが、鶏肉が苦手だった父も、これはおいしいと言って、よく食べてくれました。みんなが喜んでくれるレシピで、ファンの方からも 、「 これがいちばん好きです」というメッセージをよくいただきます。自分の好きな料理を、みんなも好きになってくれるのは、とても幸せです。
毎回、新鮮な気持ちで作るのですが、そのたびに料理家として、おいしく仕上がる理由を見つけ出してきました。 鶏肉は、必ず常温に戻してください。二度揚げして余熱で火を通し、やわらかな食感に仕上げます。ねぎは炒めすぎないこと。シンプルな揚げ物ですが、ちょっとしたコツで、ぐんとおいしくなります。そして、ぜひ熱々のうちに食べてください。
●材料(4人分)
鶏もも肉...2枚
酒・しょうゆ ... 各大さじ 1⁄2
片栗粉...適量
ねぎソース
長ねぎ...1本
サラダ油 ... 大さじ 1⁄2〜1
赤唐辛子(小口切り) ... 1〜2本分
A
しょうゆ ... カップ 1⁄2
酢...大さじ2
酒...大さじ1
砂糖...大さじ1 1⁄2
揚げ油...適量
酢...大さじ2
酒...大さじ1
砂糖...大さじ1 1⁄2
揚げ油...適量
●作り方
1 長ねぎはみじん切りにする。
2 鶏肉は皮目をところどころフォ ークなどで刺して半分に切り、バットなどに入れて酒、しょうゆを加え、充分吸わせて下味をつける。
3 2の鶏肉に片栗粉をたっぷりとまぶし、180°Cに熱した油で2〜3分揚げる。網に取り、約4分おいて余熱で火を通す。鶏肉を戻し入れ、再び強火でカリッとするまで1〜2分揚げ、油をよくきる。
4 鶏肉を揚げている間にねぎソースを作る。ボウルにAの調味料を混ぜ合わせる。小鍋にサラダ油を熱し、1の長ねぎ、赤唐辛子の小口切りを軽く炒め、混 ぜ合わせたAを加えて温まったらすぐに火を止める。
5 揚げたての鶏肉を食べやすく切って器に盛り、ねぎソースをかけていただく。
1 長ねぎはみじん切りにする。
2 鶏肉は皮目をところどころフォ ークなどで刺して半分に切り、バットなどに入れて酒、しょうゆを加え、充分吸わせて下味をつける。
3 2の鶏肉に片栗粉をたっぷりとまぶし、180°Cに熱した油で2〜3分揚げる。網に取り、約4分おいて余熱で火を通す。鶏肉を戻し入れ、再び強火でカリッとするまで1〜2分揚げ、油をよくきる。
4 鶏肉を揚げている間にねぎソースを作る。ボウルにAの調味料を混ぜ合わせる。小鍋にサラダ油を熱し、1の長ねぎ、赤唐辛子の小口切りを軽く炒め、混 ぜ合わせたAを加えて温まったらすぐに火を止める。
5 揚げたての鶏肉を食べやすく切って器に盛り、ねぎソースをかけていただく。