プレビューモード

「寂しくても、楽しく。」飲み友達と乾杯

第2回  宮本亞門(演出家)

写真=工藤雅夫  文=山野井春絵

栗原さんが親交のあるゲストを迎えてお届けする対談。飾らない会話から、ゲスト、そして栗原さんの素顔が垣間見えます。第2回は演出家・宮本亞門さんです。

 世界的演出家と料理家の意外な共通点とは

宮 - いやあこれは新鮮だ ! 初めて昼間にお邪魔しますね。こんなにきれいなおなんだ。僕はいつもキッチンのそばに陣取って、飲んでいるだけですもんね。 眺めをしんだことがなかったな(笑)。このお雰囲気も、すごくきですけど

栗 - 今日、対談のためにわざわざてくれて、本当にありがとう気持ちをめて、焼いたの。

宮 えっなんですか ?


栗 - チョコレートブラウニーです

宮 - わあ、大好きです ! ラッピングも素敵ですね

楕円形でいたチョコレートブラウニーはグリーンのリボンでラッピングをして、庭のハーブをりつけました

栗 - このはまた、持ってきてくれる ?

宮 - はいもちろん ! これでまたこちらに口実ができたありがとうございますはるみさんとのおいはもう10年以上になりますか

栗 - 共通いがいるのよねみんな酒飲みだからすぐに仲良くなってコロナはしょっちゅうをして、私が亞門ちゃんのおで料理をしたこともあるのよね

宮 - 僕包丁がまったくれなくて、苦労していて

栗 - あははそんなこともあったねどんどん、わがくにしてきてくれるから、私はうれしいの。犬散歩途中でってくれた亞門ちゃんにワインをませたり(笑)。

宮 - そういう、突然のおいがしいんですよねいつもパパッと手際よくおつまみをってくれてたたききゅうりとか、えびの春巻きとかこねないパンとか、魔法のようにてくる料理感動してますご自分で、レシピがどれくらいあるかっていますか ?

栗 - 2万レシピくらいかな。似たようなものもあるけどだいたいわかってる

宮 - 僕なんか演出した作品は120くらいしかないのに、全然覚えていないんですよとにかくはるみさんの発想たるや、本当にすごいですよね。直感でからへとんでいくいつでもアンテナをって、興味津々。もよくキュリアスジョージにているとわれるけどはるみさんこそまさにキュリアス(好奇心ちた)女性ですよ

栗 -  だって今、75歳じゃない? 80歳まで、あと5年。焦る気持ちもあるの。まだやってないことが、いっぱいあるから。この新しい雑誌では、習い事の連載なんかもあって、やってみたかったことにどんどん挑戦しているんですよ。

 

宮 - いいですね。雑誌だからこそで きることがたくさんあるわけでしょう

栗 -  そう、私雑誌がきなのす ぐに手元でられるさがあるから。今自分うままにバランスもあまりにしないで、 好きなことをたくさんんだ雑誌にしたいとってます

宮 - がうらやましいなとうのは、 雑誌、自分時間わせて、好きなペースでめるじゃないですか。舞台ってあっというえてしまうし、 時間客席で強制的せられるものでしょうそのりがね


栗 - 舞台はその、集中するのがしいんじゃない(笑)。コロナの対策をしながら大変だとうけど、演劇界もかなり活気づいているんでしょう ?

宮 - そうですね。今までにないほど、 出演者観客との興奮がじられてライブのさらながら認識しています


 -  亞門ちゃんは、海外舞台演出されているけどやっぱり文化言語うところでの仕事大変 ?

 

宮 - 大変ですね。今年、映画ベストキッドをミュージカルにしたカラテキッド』のワールドプレミア公演をアメリカで開催してまさに英語にいたんですけどスタッフも俳優もみんなノンストップで、自分たちの意見しくぶつけ。一瞬たりともけさがないんです

栗 -  舞台計画どれくらいの期間で想定するの ?


宮 - だいたい3くらいからですね。今、映画仕込んでいるところなんです

栗 -  それはしみ! 亞門ちゃんはいつでも創造力のかたまりのようなだものねでもえてみたらこれまではあまりいの仕事をしたことはなかったかも(笑)。

宮 - そうですね。僕ははるみさんのおたら、完全にオフモードおいしいごはんとおでリフレッシュさせてもらってと にかく、居心地のいい場所なん ですよね、ここは

栗 -  うれしいなわがてくれるんでいるるのが大好きだから

この日、亞門ちゃんにおししたのはバナナクレープたまにはおもいいですね

宮 - キッチンは、何回もリフォームされてますよね。来るたびに配置わっているからびっくりしますよ。料理実験的しんだり、自分自身をリセットしていくそのが素敵だな、。僕も、モノりをする人間としいつも刺激をもらっていますはるみさんはとても壮絶だから

栗 -  壮絶人 ?

宮 - そう。一見、ほのぼのとしているけど、中身はチャレンジ精神れていて、気骨がある。悲しみにちひしがれても、前いてきているこれからのはるみさんがせてくれるのか、誰にもわからない、想像できない。僕そういう人間でありたいとうんです

栗 -  人しませること、そしてかの価値観えること。演出家料理家には、意外共通点があるのかもしれない

宮 - ああなんだかそろそろ、飲みたいですねえ

栗 -  そうねいのるとワインをけたくなるね

宮 - ぜひまた近々、やりましょう!

栗 -  楽しみにしていますよ

GUEST   宮本亞門 Amon Miyamoto

1958年生まれ。東京・銀座出身。演出家。2004には東洋人初演出家としてオンブロードウェイにて作品上演、トニー4部門にノミネート。ジャンルをわず、幅広作品がける。映画 ベストキッドをミュージカルしたカラテキッドをアメリカセントルイスで公演、今後はオンブロードウェイを目指予定。