栗原家の庭
2022/03/30写真=栗原はるみ 文=萩原はるな
毎朝起きるたびに、花や実の変化を見るのがとても楽しみです。晴れた日には一日に何度も庭に出て、雨の日はガラス越しに雨粒に打たれる草木を眺めています。うちの庭に植えてある草木は100 種類以上すべて玲児さんと私で植えたもので、それぞれの好みが半々ぐらいで交ざり合っています。彼が好きだったのは、カイドウやバラ。私の好きなアジサイは、5月から11月まで次から次へ咲き続けてくれます。花の色も形もさまざまなアジサイが咲き誇るこの時期は、花から元気をもらえるし毎日が本当に楽しいんですよ。
01 アジサイ
数ある花の中でもいちばん好きなのが、アジサイ。庭にはたくさんのアジサイの木があって、 毎年それぞれ、見事な花を咲かせてくれます。
02 シュウメイギク
秋に白い可憐な花を咲かせるシュウメイギク。 玲児さんのお墓があるお寺の、隣の花屋さんで 見つけて、かわいらしかったので買いました。
03 キンカン
秋にたくさんの実をつけます。そのまま食べるだけでなく、乾燥させた皮を七味に使ったりきんかん酒を作ったり、手仕事に欠かせません。
04 ツワブキ
大きな葉が印象的ですが、初冬になると黄色の花を咲かせるのがツワブキ。気温が下がって寂しくなってきた庭に、きれいな色が映えます。
05 バラ
玲児さんの好きな花のひとつが、バラでした。 大雪が降ったある朝にも、元気な姿を見せてくれた一輪の白バラ。庭がパッと明るくなります。
06 マトリカリア
ナツシロギクとも呼ばれるマトリカリアの切り花は、好きでよく買ってきます。きちんと水切りをすると、とても長持ちするのがうれしい。
07 カイドウ
桜よりもかわいらしい淡紅色の花をいっぱいに咲かせる、玲児さんが大好きだったカイドウ。 毎年、わが家の庭に春を運んでくれます。