「寂しくても、楽しく。」元気でいるためのささやかな習慣
2023/01/18第三回 体の保湿
写真=木寺紀雄 文=内田いつ子
「しみよ、出ないで!」と念じます
ボディケアは顔と同じで、こすらないことを心がけています。年齢とともに皮膚が薄くなってきたし、摩擦は黒ずみの原因と思っているので、体を洗うときはせっけんを泡立てて、なでるように優しく。入浴後は体用の乳液を塗って、カサつくところがあったら、クリームの重ね塗りを。ゆっくりと肌に押し込むようにして、毎日体の保湿をしています。年齢とともに首元がやせてきたのを感じるけれど、いつまでも襟ぐりの深い洋服を着たいから、首と胸元はしみなどが出ないように、特に念入りにお手入れを。顔のスキンケアの延長として、首にも胸元にも同じクリームを押し込むように塗りのばすのです。使っているのは、ずっと愛用している、顔用のしみケアクリーム。もう26年も同じものを使っていて、クリームといってもとても軽くて、ベタつきがないところが好きなのです。 体のお手入れをするときに、私が大切にしていることがもうひとつあります。それは気持ち。クリームを塗るときに、「しみよ、出ないで!」と、強く強く念じながらケアをしています。これって案外、効きめがあるんですよ。