学びの時間
2022/03/23第一回 刺繡をもっと楽しむ
写真=阿部 健 文=編集部
手をかけることを大切にする
最近、これからやりたいことを、スマートフォンにメモするようにしています(目標は100個 !)。今まで忙しさに追われて、やりたかったけれどできなかったことがたくさんあります。この雑誌をきっかけに、新しいことにもどんどん挑戦していきたい。そんな思いから、毎号習い事に出かけることにしました。第一回のテーマは、私の大好きな刺繡です。
昔から刺繡の入ったものが好きで、よく買ったり、好きなモチーフをバッグやエプロンに刺したりしてきました。ひとつひとつの持ち物に自分らしさを加えていきたい。そんな気持ちを込めて、一針一針刺していくと、ものへの愛着が深まり、丁寧に使おうという気持ちが自然と生まれてきます。
私が本格的に刺繡を習うのは、かなり久しぶりのこと。今回、訪れたのは、東京・代官山にある「北欧てしごと教室」。刺繡をはじめ、フィンランドの編み物など、北欧の手芸・クラフトを、初心者にも優しく教えてくれるアットホームな教室です。
この日は、教室が用意しておいてくれたお手本を参考にしながら、ローズマリーの刺繡に挑戦することに。一見、 難しそうに思える刺繡ですが 、「 基本のステッチをしっかりマスターすれば、 楽しみ方は無限に広がります」と、教えてくださった森山先生。最初はうまく刺せなかったけれど、次第に感覚を取り戻して、何とか無事、時間内に刺し終えることができました !
どんな些細なことでもいいから、自分の手をかける喜びを大切にしながら丁寧に暮らすことで、人生はきっともっと楽しくなる。あらためて、そう思ういい時間でした。
1 | 結婚前、玲児さんにプレゼントしたティーポットカバー。猫の刺繡をして渡したら「イタチみたいだね」と言われたことを思い出しました。 2, 4 | 教室で用意してくれた図案とお手本。ハーブのモチーフは私が選びました。3 | 「北欧てしごと教室」では、道具も貸してくれるので、誰でも気軽に刺繡を学べます。 5 | 私が刺したローズマリー。自分らしさがうまく出せた気がします。 6 | 先生とふたりでチクチク。あっという間に時間が過ぎていきます。