「寂しくても、楽しく。」栗原家の庭
2023/09/20私の好きな色は、白。こうして見ると、庭で育てている花も白が多いことに気づきました。自然の白は、ひとつひとつ違います。色と花びらの形が織りなす表情に、白の奥深さを感じます。ある日、バラの葉を剪定していたとき、誤ってつぼみも一緒に切り落としてしまいました。「かわいそうなことをしてしまった、バラに申し訳ない!」と思い、つぼみを小さなグラスに入れて水に浸したら、翌朝、真っ白な花が開いてくれました。うれしかった。こんなささやかな出来事が、いつも私の心をなごませてくれます。
写真=栗原はるみ 文=山野井春絵
01 アナベル

アメリカアジサイとも呼ばれる人気の高いアジサイ。はじめはグリーンですが、だんだん白くなっていきます。色の変化を見るのが楽しい。
02 レモンマートル

オーストラリア原産のハーブ。葉っぱからレモンの香りがします。中心からふわふわしたおしべが何本も生えた、特徴的な花が咲きます。
03 ガクアジサイ

ピンクと青紫がグラデーションになって、きれい。アジサイは3000種類ほどあるそう。まだ見たことのないアジサイもたくさんあります。
04 ヒメビジョザクラ

漢字では、姫美女桜と書きます。ピンクや紫の花を多く見かける品種ですが、わが家の花は白。初夏から秋まで長く咲く、かわいらしい花です。
05 カシワバアジサイ

円錐形の花房と、カシワに似たギザギザの葉が特徴のアジサイです。開花時期が長いので、楽しみが続きます。秋には美しく紅葉します。
06 アイスベア

白からグリーンへと変化していく、手まり咲きのアジサイ。レースのような形の花びらがぎゅっと集まって、独特の可憐な雰囲気があります。
07 ジャスミン

とても香りのいい花を咲かせるジャスミン。大好きで、鉢を2つ育てています。つるをどんどんのばしていく姿に、強い生命力を感じます。