「寂しくても、楽しく。」今日の買い物
2023/10/25
今日の買い物
第五回 フレンドフーズ
写真=岡本佳樹 (人物) 文=大和まこ
旅先で、新幹線の時間がぎりぎりでも立ち寄りたいのがスーパーマーケット。今、京都で気に入っているのは、地元の人に人気のフレンドフーズです。静かな住宅街の下鴨にあって、店舗はここだけ。けっして広くはないお店なのに、あれもこれもと気になる商品がぎっしりで、時間を忘れてしまうほど。なにが違うんだろう? と考えてみると、商品ひとつひとつについている説明がていねいで、つい手がのびてしまうからかもしれません。
「うちは売り場に立つスタッフが仕入れも担当しています。商品につけるポップも担当が作るのですが、ただ説明をするだけでなく、自分の言葉で商品の魅力を書き込んでいます」と3代目社長の藤田俊さん。それでつい気になってしまうんですね。
私は庭に木を植えているほど山椒が大好きなのですが、枝になったまま完熟させた赤山椒など、ここでしか手に入らないものがあるのもうれしい。他にも京都ならではのゆばや油揚げ、生麩も、ていねいに作られたものが並んでいます。 1店舗しかないスーパーとは思えないほどオリジナル商品が充実していたり、錦市場で閉店してしまった惣菜店を復活させたり、地元の飲食店とコラボレーションしたものも豊富。調味料も見たことがないものがたくさんあって、ついついかごがいっぱいに。今日も重い袋を抱えて帰ります。
鶏と豚の基本のスープ
国産原料だけを使ったスープの素は、和洋中に使える万能調味料。オリジナル商品の中でもいちばん人気だそうです。¥2400
塩吹昆布
ご飯のおともに、1884年錦市場に創業した「井上佃煮店」の昆布を買いました。おみやげにもぴったりです。¥640
ちりめん山椒
「ちりめん山椒 千京」では理想の色や香り、辛さを求めて5月末から6月初旬に採れた京都産の実山椒だけを使用。¥1080
実山椒
摘みたての爽やかな香りと辛みのある和歌山産ぶどう山椒を、さっとゆでて瓶詰に。いつでも使えるのがうれしい。¥972
完熟赤山椒
真っ赤になるまで完熟させて乾燥し、石臼で挽いた山椒は、品のよい香り高さとまろやかな辛さが印象的。10g缶¥1380
山椒昆布
鞍馬寺の参道に店を構える「鞍馬かどや」の佃煮。角切りした利尻昆布に実山椒が入っていると聞き、買ってみました。¥495
P.マスタード
チューブ入りの粒マスタードは「プルストカフェ=風味制作所」のもの。りんご酢のやさしい酸味で人気だそう。¥1026
しらぬいハニーマスタード
和歌山の柑橘・しらぬいで作るハニージャムに、右のP.マスタードを合わせた「キョウノヨリミチ」とのコラボ商品。¥540
イタリア七味
七味好きとしては中身が気になります。にんにくやバジルにクミンや陳皮をブレンドした「サンクゼール」のもの。¥515
焼肉のたれ 中辛
忙しいお母さんのかわりに手作りした焼肉のたれ、がコンセプト。添加物不使用の「岡田食品」のたれ。¥478※終売
あわ麩
粟を練り込んだ生麩は、もちもちの生地に粟粒のぷちぷちした食感が楽しい。生麩も京都に来ると買いたくなります。¥540
油揚げ
国産大豆だけを使い職人が一枚ずつ手揚げする「久在屋」の油揚げは肉厚で食べごたえが。油抜きが不要なのもいい。¥422
とろゆば
滋賀県産大豆を使った「比叡ゆば本舗 ゆば八」の生ゆばはスプーンですくえるほど。そのままでもゆば丼にしても。¥702
ドライマンゴー
オリジナル商品として売っている少量パックのドライフルーツはひとり暮らしにぴったり。マンゴーはセブ島のもの。¥378
※値段は2023年5月10日現在
フレンドフーズ
京都府京都市左京区下鴨北園町10-6
☎075-722-0451
営業時間 10:00〜21:00
定休日 1月1日~3日