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「寂しくても、楽しく。」思い出の器

第三回 びらのお

写真=山口恵史  文=仁田恭介

れだったフランス食器。 私にとって、初めての冒険

器特集をすることになり、食器棚にあるお鉢、白磁のおなどを全部取して整理しながら、何点あるかえてみました。細かいものまでわせると 5000点以上はありそうそれだけあると記憶にないものもいかなと ったんですが、撮影で使はすべて自分でんでったものだけということもあって、全部しっかりえていました。中でも出深いのがこのおとカトラリー。今から30ほど前、器にのめりんでいた、代官山にあったテーブルギャラリーがきで、毎週のようにっていましたフランスから輸入 した食器雑貨すごくセンスのいい素敵でいつかここでいたい! 専業主婦のときからずっと憧れていたのです。それから料理家になり、『ごちそうさまが、ききたくて。』の出版をきっかけに、自分のお金でほしいものを買えるようになったころ、ようやく念願叶って購入したのがこの花びらのお皿とカトラリーです。「かわいい!」と一目惚れ。当時白磁のおでこんな斬 新なデザインのものはなかったんですそれまでシンプル な和食器しかっていなかったにとって、思ったでしたがそのときの高揚感とときめきがこのおにはまっています。紋章のようなデザインのスプーンとフォークもサイズがさめでかわいい。冒険しよう !がポリシーですが、私にとっての最初冒険このおなんです