「寂しくても、楽しく。」人生を変えたレシピ
2024/01/03第6回 れんこんとすき昆布のきんぴら
写真=木寺紀雄 文=石出和香子

この料理を作ると、一人の女性のことを思い出します。今から30年以上前、私はテレビ番組の裏方で料理を作っていました。間もなく『LEE』編集部から料理の仕事の話をいただき、料理家としての一歩を踏み出すことになります。本当にうれしくて、毎回楽しみながらレシピを考えて発表していましたが、その誌面を見て、声をかけてくれたのが、冒頭の女性です。
『ミセス』の編集長をしていた彼女からは、会うたびにいろいろな仕事をもらいました。ピクルスだったり、おやつだったり。そのたびに私も真剣に取り組み、試作を何度も重ね、料理を作り続けてきました。
あるとき、彼女からすき昆布の手みやげをいただき、早速作ったのがれんこんとすき昆布のきんぴらでした。すき昆布は三陸地方の郷土食品で、煮物や炒め物の具として使われ、にんじんや干ししいたけと合わせるのが定番のようですが、私はれんこんで。さっと炒めて、シンプルにしょうゆ、みりん、砂糖で味つけして、仕上げに青じそをたっぷりのせました。シャリッとしたれんこんの食感と青じその爽やかな香りが昆布と合わさって、食べ飽きないおいしさ。彼女はこの料理をとても喜んでくれて、その後、はじめての料理本『献立が10倍になるたれの本』、そして『ごちそうさまが、ききたくて。』につながることになったのです。
今思えば、彼女を喜ばせたいという思いだけで、ただただ一生懸命だったのですが、人生の転機となった一品に違いありません。
『ミセス』の編集長をしていた彼女からは、会うたびにいろいろな仕事をもらいました。ピクルスだったり、おやつだったり。そのたびに私も真剣に取り組み、試作を何度も重ね、料理を作り続けてきました。
あるとき、彼女からすき昆布の手みやげをいただき、早速作ったのがれんこんとすき昆布のきんぴらでした。すき昆布は三陸地方の郷土食品で、煮物や炒め物の具として使われ、にんじんや干ししいたけと合わせるのが定番のようですが、私はれんこんで。さっと炒めて、シンプルにしょうゆ、みりん、砂糖で味つけして、仕上げに青じそをたっぷりのせました。シャリッとしたれんこんの食感と青じその爽やかな香りが昆布と合わさって、食べ飽きないおいしさ。彼女はこの料理をとても喜んでくれて、その後、はじめての料理本『献立が10倍になるたれの本』、そして『ごちそうさまが、ききたくて。』につながることになったのです。
今思えば、彼女を喜ばせたいという思いだけで、ただただ一生懸命だったのですが、人生の転機となった一品に違いありません。

●材料(作りやすい分量)
れんこん…300g
すき昆布(乾燥)…20g
サラダ油…大さじ1~2
A
しょうゆ…大さじ3½~4
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1
青じそ…10枚
●作り方
1 すき昆布は水につけてもどし、水けをよくきってほぐし、長いものは食べやすい長さに切る。
2 れんこんは皮をむいて薄い輪切り、または半月切りにし、水にさらして水けをよくきる。
3 Aを混ぜ合わせておく。
4 フライパンにサラダ油を熱し、れんこんを透き通るまで強火で炒める。
5 3を加えて混ぜ、れんこんに味がなじんだら火を止め、すき昆布を加えて手早くあえる。
6 青じそは縦半分に切ってからせん切りにし、空気を入れるようにふわりとほぐす。
7 5の粗熱が取れたら器に盛り、青じそをのせる。
れんこん…300g
すき昆布(乾燥)…20g
サラダ油…大さじ1~2
A
しょうゆ…大さじ3½~4
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1
青じそ…10枚
●作り方
1 すき昆布は水につけてもどし、水けをよくきってほぐし、長いものは食べやすい長さに切る。
2 れんこんは皮をむいて薄い輪切り、または半月切りにし、水にさらして水けをよくきる。
3 Aを混ぜ合わせておく。
4 フライパンにサラダ油を熱し、れんこんを透き通るまで強火で炒める。
5 3を加えて混ぜ、れんこんに味がなじんだら火を止め、すき昆布を加えて手早くあえる。
6 青じそは縦半分に切ってからせん切りにし、空気を入れるようにふわりとほぐす。
7 5の粗熱が取れたら器に盛り、青じそをのせる。